柴犬カイちゃんの写真日記。
あい?
カイちゃんは、いぬだよね
いぬです
だから、しゃべったりしないんだよね
う・・・しゃべったりしないです
だけど、いつも会話してるよね
してますねー
もう十年以上、毎日はなししてるよね
してますねー
どうして会話できてるんだろね
ん。いーけど、不思議だよね
言葉なくても会話できるんです
へー。ほー。そーなんだろーなー
わうわう。そーです
んじゃま、さんぽ行こか
え。あ、あ、暑いですよ外は
おまえ今、ちらっと外見てから言ったろ
だって散歩って言うから
なんでそんなことまで分かるわけ
毎日のことだし
ちがう。おまえホントはなかににんげん入ってんだろ
まさか
着ぐるみ着てんじゃないの
こんな小さいにんげんいません
ガッコ行くのがいやでいぬのふりしてるだけじゃないのか こら
まさか
宇宙人かも知れん。見せてみ。背中にチャックあらへんか
ないないないいたいいたいいたい
ゴマ化すな。こら見せろ
ないってばないってば がうがう かむぞ
いたたたた、かんだな
だってひっくり返すんだもん
う~む いつか見ぬいてやる
だめだめだめだめ これはわんこ族のひみつです
いくいくいく
カイちゃんとの、夜の散歩のみちすがら、ひとりのおばあちゃんとすれ違った。
「こんばんわぁ この辺で ネコ 見なんだ?」
『ネコ・・・。こっちのほうでは 見なんだ ですけど。見かけたら声かけましょか。どんなネコ?』
「どうて。ちょうどこんなネコ。」
ばあちゃんはカイちゃんを指さした。・・・どんなネコやねん(--;)。
「ちょっと温泉行ってるあいだにおらんようになって。女の子追っかけてってしまったかも知れへん。」
・・・そーゆーネコかw。
『んじゃあ、それらしい子見かけたら、声かけますから。』
取り敢えずそう言って、道端を気にしながらカイちゃんと歩いた。ばあちゃんは、狭い路地裏へ「こてつー、こてつー」と言いながら入って行った。
その辺りはけっこうニャンコの多いところで、だもんだから、いつもにゃんこが寝そべっている用水べりとか、塀の上とかを見たりしながら、ぶらぶら歩いた。ばあちゃんの「こてつー、こてつー」は、大きくなったり小さくなったりしながらずっと聞こえていた。
防音壁のムコウの音は聞こえないけど、ばあちゃんがネコを呼ぶ声は聞こえていた。
だんだんカイちゃんの散歩より
こてつさがしのほうが大切になってきて、
そのへんをなん度もぐるぐるまわっていたら、
いたw。 カイちゃんみたいなにゃんこが、いた?
『こてつくんですかー』 って訊いたら んにゃん と、YesともNoとも取れる答えだったので、ばあちゃんを呼びに行って、『それらしいにゃんこ、いるよー』と叫んだ。ばあちゃんは「 こてつーーーーっ! 」 って、ワールド・カップに行ってるどの選手よりも速く走ってって、だけど闇の中で「こてつはこんなにおーきくなーい」と叫んだ。
『ちがうのー』「ちがうー」『んじゃまた探しとくねー』「たのむねー」
それで、ばあちゃんとは別れた。
今日はわりと爽やかな日だったから、退屈して出かけたんだろうと思う。あの ばあちゃん のところへきっと帰ってるんじゃないかな。家族だもんな。
でも時節柄、わんこの脱走には気をつけないといけません、わんこ飼いのみなさん。とくに外飼いのばあい。
雷が ゴロゴロゴロッ と来て、びっくりして、リードをちぎって走って行ってしまう。
ふと我に帰ったときは、「ボクはどこ? ここはだれ?」状態におちいるワンコちゃんは、多いそうです。
気をつけましょう。。。